人間は失敗からしか学べない生き物です。
成功しても、ちっとも学べません。
下手に成功してしまっても、ちょっとした優越感と、勘違いを生むだけです。
そこで勘違いしてしまう人は、あっという間に、また元の位置に戻ります。
いや、元の位置に戻れたら、まだましかもしれません。
自分は出来るんだと、思い違いをしてしまっていれば、
元の位置よりも、もっと悪い位置まで戻されてしまっているかもしれません。
でも、失敗すれば良いと言うものでもありません。
失敗をするにも、「やり方」と言うものが存在します。
そして、時間を有効に使う人は、この「失敗のやり方」が他の人と根本的に違うのです。
時間を有効に使う人は、失敗することを初めから頭の中に入れてからスタートするのです。
失敗しないように最善の準備を尽くそうというような考えは、ちっともありません。
重要なポイントだけを押さえておいて、後は失敗に学びながら、少しずつ調整していこうと考えます。
どんなに考えつくしたつもりでも、人間は未知の世界には勝てないんです。
どんなに時間をかけて予習をしても、どんなにお金をかけてシミュレーションをしても、
現実の世界では、必ず想定の範囲外のことが生じるのです。
だから、人間は、必ず失敗します。
でも、初めから失敗することを前提にしていれば、調整も直ぐにできます。
それでも、まだ失敗すると思っています。
だから、再び失敗しても、直ぐに再調整します。
結局、目標に到達した時には、非常に効率の良いものが出来上がっていたりするのです。
時間を有効に使って効果を出すとは、まさにこのことなのです。
でも、何でもかんでも完璧に準備しないと気がすまない人は、これが出来ません。
最初から失敗しないように、重箱の隅を突付きながら、あれもこれも考えて準備をします。
それでも、人間は、やっぱり失敗するんです。
しかも、初めから失敗しないようにしようとするひとは、失敗することが、いけないことだと思っています。
だから、失敗しても、それを隠そうとします。
特に、準備に時間とお金がかかっている場合には、失敗を認めようとすらしません。
失敗することは罪ではありません。
失敗を認めないことが罪なのです。
失敗を認めないと、原因を探れません。
原因が分からなければ、対処法も立てられません。
しかも、状況によっては、「やめる」という選択肢を必要な場合もあります。
でも、失敗を認めないんですから、止めるなんて判断ができるわけもありません。
とくに、この「やめる」という判断は、非常に大事です。
今まで頑張ってきたのだから、ここで止めたらすべてが無駄になるという考えは捨ててください。
その考えは、更なる無駄を生むだけです。
解説はこちら→
駄目だと思ったら、止めれば良いんです。
道を間違えたと思ったら、そこから引き返せば良いんです。
これはやっちゃいけなかった、この道は来ちゃいけなかったと、反省すれば良いんです。
またひとつ勉強になったと、失敗を心にとどめておけば良いんです。
それでも、失敗をすることが怖いと言う人もいるでしょう。
失敗することこそが時間の無駄ではないのか?という人もいるでしょう。
でも、失敗は必要です。
その理由を次回のメルマガでお話しようと思います。